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20↑ 主に審神者。歌仙沼在住、兼歌の民。リバも嗜みます。FGO/ツイステ/あんスタやってます。大般若さんに突然沼った(夢傾向)。 タイツ→
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――ああ。今日は厄日��。 乾いた金属音が響く。自分は果たして刀剣だったのだとまざまざと思い知らされた。 歌のひとつでも、残してやれたらよかったのだが。 「……筆を……誰か……僕の、筆を……」 薄れていく意識の中で伸ばした指先に、触れるものは何もなかった――。
【漁師と人魚】 とある漁村のはずれに年若い男が一人住んでいた。 人当たりが良く誰からも好かれる男であったが、静かな時間も好んでいた。男は日焼けも知らぬような黒く美しい髪を長く伸ばしていた。男の名は和泉守といった。 漁村には、実際に捕った者がいるとかいないとか、真しやかに囁かれる噂...
――ああ。今日は厄日だ。 乾いた金属音が響く。自分は果たして刀剣だったのだとまざまざと思い知らされた。 歌のひとつでも、残してやれたらよかったのだが。 「……筆を……誰か……僕の、筆を……」 薄れていく意識の中で伸ばした指先に、触れるものは何もなかった――。
目次 一、漁師と人魚・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 二、蜘蛛の巣に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 三、ある鳥の恩返し・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17 四、花の歌仙・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21 五、おやすみ...