@yoshiki_takao
高尾善希
2 years
「時代劇ドラマは現代劇である」、それは間違いないと思います。時代を再現するにあたり、問題はふたつあり、ひとつは技術的問題、ひとつは価値観的問題です。技術的問題でいえば、口語の再現が困難、セットや衣装・化粧(鉄漿など)の再現が困難、夜は暗すぎて再現が困難、などがあります。(続く)
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Replies

@yoshiki_takao
高尾善希
2 years
口語をわかる限りにおいて無理に再現したとしても、字幕をつけなければならないでしょう。実際、NHK大河ドラマ『翔ぶが如く』では、薩摩弁に字幕をつけていました。こんなものはやりすぎといえるでしょう。時代劇ドラマは現代人が楽しむためのもので、勉強の場ではないからです。(続く)
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@yoshiki_takao
高尾善希
2 years
もうひとつの価値観的問題でいえば、昔は個人の命よりイエ相続に価値を置く場合がありました。たとえば、徳川慶喜の助命より徳川家相続を願う、という態度はあり得たわけで、実際、そういう史料もあります。それはドラマで忠実に再現できません。ドラマは現代人が楽しむためのものだからです。(続く)
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@yoshiki_takao
高尾善希
2 years
しかし、時代考証は無意味ではないと思います。視聴者の認識にあわせ、時代が近い昭和史などは、存命の人が多いから、他の時代よりも考証を詰めなければなりません。“本物らしさ”を演出する必要もあり、フィクションを仕立てる場合、あり得るフィクションを創作するから、そこに考証は必要でしょう。
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