@susuharai
すすはらい
2 years
ミルトン・エリクソンがどこかで、思春期の男の子が始終鏡を見るのは、この時期に顔の表面が厚くなるように感じるからだ、という観察を語っていて、ふうんと読み流していたのだが、中井久夫『徴候・記憶・外傷』に男子の成長の過程で身体が「鎧を着たようになる」という趣旨のことが書いてあり。
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Replies

@susuharai
すすはらい
2 years
お二人の観察が繋がったのだが、おそらく性的な成熟というのは,こういう身体の揺れと、それをうまく自己に同化するための文化的な様式ーハビトゥスなんだと思っていて、その文化を担うのがサリヴァン的な同性集団だったのだろうと。
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@susuharai
すすはらい
2 years
私はマチスモみたいなの嫌いなんだけど、おそらく「同調性の高い(抑圧的な)同性による集団」というもの、言い換えればホモソーシャルな集団が維持されるのはそういう機能を担ってきたからで、でも我々は共同体的な様式を既に失っているから、
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@susuharai
すすはらい
2 years
性愛的な振る舞いを学び取るというのはハビトゥスだから、ネットみて情報手に入れるとか、学校の性教育みたいのとは違うので、ある行動を単にやめさせるというのではなしに、新しい様式を作り出すという側面が考えられねばならないと思うのだが。
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@susuharai
すすはらい
2 years
なによりややこしいのは、この集団の文化はトップダウン的な啓蒙によるものではなくて、基本的に同世代の中で、調整を図りながら形成されるということで、つまり習俗なんかに似ている
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@susuharai
すすはらい
2 years
こっからとても扱いにくいのだけれど、性愛に快がある限りは、発達の過程で性愛の対象が自分を一方的に愛してくれるか、非人格的に自分の欲望の受皿になってくれるという表象、イメージを不可避的に通過するんじゃないかということで、ポルノグラフィーには部分的に、性欲を自己のものとして許容し、
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@susuharai
すすはらい
2 years
この通過を助ける側面があるんじゃないかと思っているのだけれど、実際ここまで性的な表象が瀰漫していると、むしろ通過を助けるというよりはそこに固定してしまうという側面があるのかもしれない。 しかしこの「成熟」というモデルをどこまで敷衍していいのかという疑問もあり、まーまとまらない。
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@susuharai
すすはらい
2 years
性的な表象が許容されないのではない、性差別的な表象が許容されないのだ、という区分には同意したいのだが、性愛の発達過程の中に「都合の良い性愛表象」が有り得、また対象を性的に見ること自体に性差別的な側面がある、という話になると、この二つの区別は困難ではなかろうか?
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