自分が見ている「赤」は他人が見ている「赤」と同じ「赤い色」なのか? 人間以外の動物には意識があるのだろうか? ロボットが人間と同じように意識をもつことはありえるのだろうか? 脳内の客観的な物理化学反応から、どのようにして、主観的な意識が生じるのだろうか? みなさん、このような疑問を持った事がありますか? クリストフ・コッホ著「意識の探求」は、「脳?意識」の問題に対して、どのような神経科学的な...
意識と脳の関係性の謎に立ち向かうお膳立ては整いつつある! これまでの研究における発展と限界,トノーニによって提唱されて意識の理論として有望視されている統合情報理論,そして著者が取り組んでいるクオリア(意識の中身)を特徴づける研究アプローチを解説.意識研究の面白さ,研究者が抱いている興奮を伝える.
意識の謎を解明するトノーニの「統合情報理論」を紹介。 極上のサイエンス・エンターテインメント。
意識はなぜ生まれたか――その起源から人工意識まで
「意識」と「私」の謎 20年にわたって意識研究のパイオニアであり続ける著者は、主観的な体験である内的世界が、脳や体で実行される生物学的・物理学的プロセスとどのように関連しているのか、また、その観点からどのような説明ができるのかを述べる。そして、私たちは世界を客観的に認識しているのではなく、むしろ予測機械であり、常に自分の世界を脳内で創造し、マイクロ秒単位で間違いを修正して、自分が自分である(...
科学のフロンティアである「意識」。そこでは、いかなる議論がなされているのか。本書は、意識の問題に取り組む研究者による最前線からのレポートだ。豊富な実験成果などを通して、人間の意識のかたちが見えてくるはずだ。
【松尾豊氏、絶賛!】 「脳とAIが融合する未来。怖いと感じるでしょうか、わくわくするでしょうか。 脳に知識をダウンロードできたら? 互いの脳をインターネットでつなぐことができたら? ――そんな未来が可能になりつつあることを、本書は垣間見せてくれます。 グローバルな科学技術の進展と、それが産業化するときのスピード。 それに対し、自分たちがどう考え、どう備えないといけないのか。そんなことをこの本...
意識する心: 脳と精神の根本理論を求めて
先生、切断したはずの腕が痛むんです――。脳の不思議なメカニズムとは? ●切断された手足がまだあると感じるスポーツ選手 ●自分の体の一部を他人のものだと主張する患者 ●両親を本人と認めず、偽物だと主張する青年 ――など、著者が出会った様々な患者の奇妙な症状を手がかりに「脳の不思議な仕組みや働き」について考える。 「わくわくするほどおもしろい」脳の世界を、当代きっての神経科学者であり、幻肢の専門...
歯がズキズキ痛む。この痛さはどこから来るのか。歯髄から脳に送られた信号のせい? それで納得できるだろうか。単に有機物の塊にすぎない脳の何がどう痛いという感覚を生むのか。意識と脳の関係は考えれば考えるほどわからなくなる。意識研究で世界をリードする著者が、解決不能に思える困難にどう立ち向かったのかを本音で語る。
『脳とクオリア』に書かれていることは、それなりにオリジナルなことだと信じている。刊行から二十年以上が経った今でも、類書はあまりない。内容も古くなっていない。それは、本書の価値であると同時に、意識研究、より広く言えば脳科学研究、さらには人工知能研究の現状を示しているとも言える。――「文庫版へのあとがき」より * 私たちの心の中で起こっていることは、すべてニューロンの発火である。これが、恐ろしく...
意識はいつ、どのように生まれたのか。鍵は、動物が一気に多様化したカンブリア爆発と、世界をイメージとして捉える視覚の進化にあった。意識研究者と生物学者がタッグを組み、原初の意識と意識のハード・プロブレム自体の起源を探る。昆虫やイカ・タコ類とも比べながら、多角的なアプローチが収斂していく道筋に知的興奮を覚える1冊。
心は予測から生じ、予測によって形作られる。あなたの思考、知覚、感情は活発に予測を行い、仮説を検証する、たった一つの脳内メカニズムの表現に過ぎない。神経科学で存在感を増しつつあるこの新しい理論によって、心の様々な側面についての私たちの考え方が、今根底からくつがえる。
“バスタイムにこの本を読み始め、三時間後、すっかり冷たくなった風呂水の中で読み終わった。……宇宙に放り出された宇宙飛行士よりも他人と深く隔絶された人々とオーウェンとのコミュニケーションにあまりにも引き込まれ、バスタブから出られなかった。”──クリストフ・コッホ(神経科学者)【書評より】■「植物状態」と診断された患者たちが、fMRIを通じた問いかけにYesとNoで答えた──意識があるかないかの...
これからのAIの時代、私たちの脳(生命知能)とAIの違いを知れば恐れることはない。私たちが豊かで幸せな生活を送るためのヒント満載の「希望の書」。 池谷裕二氏も瞠目。これからの学びの核心がここにある! 「ただの流行に乗った人工知能の本と思うなかれ。知能の本質、脳の本質を鋭く抉る異次元の一冊だ。 『自分』の動作原理に興味のある人は手にとってほしい。生き方のヒントさえ見つかるだろう」 これからます...
能動的推論:心、脳、行動の自由エネルギー原理
私たちが何かをしようと意識するよりも前に脳の活動が始まっている。この発見が哲学において名高い自由意志の論争に衝撃をもたらしたように、リベットが提示する実験結果に裏づけられた驚愕の知見は、幅広い分野に大きな影響を与えてきた。脳と心や意識の関係を考える上で必読の、脳神経科学の歴史に残る研究がまとめられた一冊。