@honeking
シン・ホネキング
1 year
さっきのツイートの方が言うように 『物語を見て主人公に感情移入し「どうしたら生き残れたか、どうしたら悲惨な事態を避けられたか」想像するのは当たり前』 ではある(ホラー映画でよくあるよね)。けれど、作品の主題がそこではない事を感じ取れないのだとしたやはりちょっと問題だと思う。
1
126
332

Replies

@honeking
シン・ホネキング
1 year
「火垂るの墓」の清太に批判的な人が増えているらしい件、もうひとつ思い当たる要因があって、もしかして「物語」を異世界転生もの」の流儀で読んだり観る癖がついているのではないかな?
@honeking
シン・ホネキング
1 year
「火垂るの墓」の解釈が話題に登るのはもう何度目かだけど、話題になるたびに清太へのあたりがきつくなっていく。 これってつまり世の中の平均的「主観」が清太からずれていっているのだと思う。
2
275
818
9
658
1K
@honeking
シン・ホネキング
1 year
異世界転生ものとは何らかの理由で現代から異世界(たいてい剣と魔法のファンタジー世界)に転生し他主人公が、現代の知識や経験を武器に活躍する物語の総称だが、物語の構造上大抵の読者は主人公に感情移入して主人公が難関を現代知識で乗り越えるさまを楽しむ。
1
131
271
@honeking
シン・ホネキング
1 year
もし「物語」をこの様に楽しむことに過剰に慣れてしまった読者が「火垂るの墓」を「もし自分が戦時中に転生したらどうすれば生き残れるか?」みたいな視点で観ていたとしたら「そこはお前もっと上手く立ち回れよ」の連続に見えるだろう。
1
187
449
@honeking
シン・ホネキング
1 year
言うまでもなく清太は「嫌な取引先を適当におだてて商談をまとめるスキル」を持っていない。故に異世界転生ものの主人公になったらまっさきに死んでしまうだろうし、「火垂るの墓」ではそうなってしまう。そこに娯楽性やカタルシスは感じられないだろう。
1
112
280
@honeking
シン・ホネキング
1 year
そして「火垂るの墓」を現実の過去とは何の関連もないただの「異世界」だと思って観ているのだとすれば主人公が生き残りに失敗する物語から得るものは殆どない。
1
118
304
@honeking
シン・ホネキング
1 year
まさかとは思うが、清太に批判的な人はもしかしたらこの様な見方をしているのではないか? いやいや、流石にそんな馬鹿なわけないよな。そんな馬鹿がこの21世紀に居るはずがない。
3
95
273
@honeking
シン・ホネキング
1 year
この話はもちろん僕がずっと考えている「物語の記号化」の話と関係している、と言うか、ど真ん中の話。
1
80
244
@honeking
シン・ホネキング
1 year
この方が書いている 『「システムや世界は変えられない」のは大前提で「いかにその中でうまく立ち回るか」に収束してる』 というのは物語を記号化して物語に組み込む創作技法の向かう必然で基本物語は全て現実と乖離したパズルゲームになってしまうのだと思う。
@sono_nemu
その
1 year
物語を見て主人公に感情移入し「どうしたら生き残れたか、どうしたら悲惨な事態を避けられたか」想像するのは当たり前だと思うんだけど、その視点がすごく狭いというか「システムや世界は変えられない」のは大前提で「いかにその中でうまく立ち回るか」に収束してるとは言えそう。
0
96
227
1
160
331
@honeking
シン・ホネキング
1 year
念のために書いておくけれど、そういう「パズルゲーム」的作品がダメなわけでは無い。そういう作品でないと表現できない楽しさはあるし、「異世界転生」以外にも例えばミステリーの一部はそういうものだと思う。 問題は「それしか知らない」になってしまうこと。
1
96
241
@honeking
シン・ホネキング
1 year
「火垂るの墓」で言えば清太が結果的には妹と自分の命の引き換えにして求めたものは何だったのか?それを求めるのはいけないことなのか?それを求めた代償が命になるような時代とはどんな時代だったのか?など、「どうすれば生き残れたか?」以外にも視点はいくらでもあるのだ。
1
136
377
@honeking
シン・ホネキング
1 year
そういういろいろな視点での解釈をした上でそれでも「清太がもしあの時こうして(出来て)いたら、ほたるも清太も死ななくてすんだのではないか?」と思うこともあるだろうけれど、その場合は清太に「批判」的な文脈にはならないと思うんだよな。
1
63
190
@honeking
シン・ホネキング
1 year
以上、僕は「火垂るの墓」の解釈が清太に批判的に変化してきている理由として、 1、公開時より日本が貧しくなって世の中の平均的な考え方が変わった 2、物語の記号化により異世界転生もの的な作品が増えて物語読解の仕方が変わった の2つを考えているのだが、恐らくこれらの変化は偶然ではない
1
142
332
@honeking
シン・ホネキング
1 year
前提として、1が起こった結果、物語に「面白くない現実からの逃避先」としての機能を求める人が増えて、その結果物語と現実を切り離したい人が増える。それと同時にゼロ年代以降急激に進んでいた物語やキャラのデータベース消費が重なって物語の記号化が進む。
1
103
250
@honeking
シン・ホネキング
1 year
その結果2の異世界転生ものに代表される一人称アドベンチャーゲーム的な物語消費の仕方が一般化した、のではないかと思う。 僕個人の見解だけど。
2
71
168
@honeking
シン・ホネキング
1 year
「一人称アドベンチャーゲーム的な物語」として僕が想定しているのは 「異世界転生もの」 「デスゲームもの」 「ギャルゲー的恋愛もの」 (と、上記がミックスされたもの) あたりかな。他にもきっとあるのだろうけれど。
2
20
51
@honeking
シン・ホネキング
1 year
こう書くと僕がこれらのジャンルを批判していると受け取る人も居そうだけど、そうではなくて、そういうジャンルに偏っていると他のスタイルの物語の読解が苦手になるのかも?という話です。
1
27
57
@honeking
シン・ホネキング
1 year
上記のようなジャンルに人気があるのはそのスタイルだから表現できる面白さがあるからで、それは僕も面白いと思っています。 また、上記ジャンルに含まれる作品で現実社会とのリンクを失っていないものもあります。なので必ずしもジャンルを否定はしていません。
1
20
52