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Editor at Shunjusha, curating scholarly and trade books in literature, sociology, philosophy, and more.|人文書と翻訳文芸の編集者&独立研究者。〈アジア文芸ライブラリー〉の中の人

吾生夢幻間 何事紲塵羈
Joined January 2021
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araki.s.
2 months
手近な言葉を使い捨てにして他人を分かったつもりになり、使ったそばから忘れ去られていく、そんな言葉が飛び交う世の中で、文学的な言葉は軽視されているようだけど、そんなときにこそ文学の力がもっとこの世界に必要なのだと思っています。そんな思いで新たなシリーズの刊行の辞を書きました。→
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araki.s.
2 months
何度も言っていますが、「社会人」とか「社会に出る」という言い方、やめませんか。経済活動に従事することだけが「社会」ではないでしょうに。
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7 months
帰りのバス。若い男女が、本の話をしていた。男性の方は、彼女が十分にただしく文学を学びさえすれば、自分の好きな作品や作家を彼女も同じように評価するのだとでも思っているかのように、好きな作家について話し、女性の方は、彼の推す作品の何が良いのかを丁寧に聞き出していた。
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5 months
都市部に住んでいて通勤圏内に大型書店があって岩波や青土社やみすず書房の単行本を難なく買える環境にある人が、地方との知的な資源の格差についてあまりに無自覚なのでは、と思うことが間々ある。
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4 months
いままで読んでいなかったのが悔やまれるほど面白かった。 出版不況の皺寄せで出版社の無理な要求を請けざるをえず苦労する印刷会社の人たちや、本作りへの情熱が空回りする若い編集者と印刷営業には胸が押し潰されそうになりましたが…、それでも印刷所の職人、DTPオペレーター、取次、編集など→
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1 year
洋書の著作権表示のあるページに、「10 9 8 7 6 5 4 3 2 1」とか「3 4 5 6 7 8 9」とかの数列が印刷されていることがありますね。「1 3 5 7 9 10 8 6 4 2」という不思議な順番の場合もあります。これ、最小の数値が「刷」を表します。たとえば→
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1 year
校正校閲の単価が安すぎ、出版社が搾取してるという投稿を目にした。本当にその通りで、普通に生活できて好きな本が買える位に単価は上げるべきです。しかし現実に起きているのは、出版社が経営的に苦しく、校正単価を下げるならまだいいほう、校正を通さずに出版する方向に流れています。
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7 months
わたしは、島田雅彦も奥泉光も、アディーチェと同じくらい尊敬する作家だし、見ず知らずのふたりの関係になにかを言うつもりもまったくないけれども、でもその女性にとって、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェの本が彼女の人生のお守りのような本であってほしい、と願った。
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1 year
本の売れ行きが良ければ、次に出る本も売れると見込んで定価を安くできます。つまり本を買うだけで未来の読者のためになるのです。買ったまま、読まずに積んでおいたってよいのです(読んでくれたほうが嬉しいけど)。本を積むとき、同時に徳も積んでいるのです。本当です。
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1 year
「・」←この符号のこと「中黒(ナカグロ)」って言うんですけどね、キャンベル先生が飛行機の予約するとき電話口で「ロバート、中黒、キャンベルです」って言ったら中黒が苗字だと思われちゃったって話はいつ思い出しても面白い。
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7 months
彼は島田雅彦や奥泉光がいかに素晴らしいかを、すぐれた先人たちを引き合いに出しながら、熱弁を振るっていた。わたしはバスを降りるために席を立ったとき、彼女の鞄の中にチママンダ・ンゴズィ・アディーチェの『何かが首のまわりに』が入っているのが見えた。
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5 months
地元の書店の、本の売り場がどんどん小さくなって、雑貨とかカプセルトイの売り場が広がっていくの、とても寂しいなぁ…。
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1 year
最近の人文書、大衆受けする軽い読みものが増えているように思えて、ちょっと懸念を抱いています。専門知と社会を繋ぐ読みやすい本が増えるのならよいのですが、むしろ学問として成熟しきらない、未完成の研究が本になって出回っているように思えます。
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@asn5x
araki.s.
2 months
【お知らせ】 〈アジア文芸ライブラリー〉という海外文学のシリーズを立ち上げます。 その名の通りアジアの文学を邦訳刊行するシリーズです。同時代のアジアに関する文芸作品ならできる限りジャンルや地域を問わず収録する方針です。わたしが企画と、ほとんどの作品の編集を担当しています。 →
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3 months
あと、ちくま新書の本多真隆『「家庭」の誕生』 もあまり話題にならなかったのが不思議なくらい面白かったです。 現在は保守的なニュアンスさえ持っている「家庭」という語が、かつては進歩的・革新的な知識人たちによって、イエに支配されない、夫婦を基盤とする家族を示す言葉として使われていた→
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@asn5x
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4 months
国際基督教大学に1万円以上の寄付をすると自動的にFriends of ICUなるものの会員に登録されまして(しかも無期限)、会員は年間2000円払えば図書館が利用できます。交通の便は悪いですが、会員は駐車場も無料。お得ですよ。ICUに寄付しましょう!
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@phys_yoshiki
Yoshiki Sato
4 months
東京大学に個人で一括30万円以上寄付すると、3年間も総合図書館を利用できるよ! 一括300万円以上だとゴールドカードになって、一生総合図書館を利用できるよ! 「さぁ、みんなも東大に寄付しよう!」
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@asn5x
araki.s.
1 year
残念ながら少なくない出版社は、単価が上がるくらいなら、校正を外注しなくていいと判断するでしょう。本と言えば厳しい校正校閲の目を経て出版されると思っている読者も多いと思うけど、実際には校正者の手を経ずに出版される本はかなり沢山あります。本が売れない状況が続けばさらに増えると思います
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@asn5x
araki.s.
1 year
校正校閲に限らず、出版に関わる仕事の多くはそれだけでまともに生活できるレベルの報酬が支払われていなくて、翻訳や専門書の執筆なんて持ち出しの方が多いことだって珍しくないです。出版社の中の人も、どうしたら良いのかなあ、と心ある人間なら悩んでいるはず……。
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@asn5x
araki.s.
1 year
校正校閲は読者に見えない分、費用を「削りやすい」という理由もあると思います。わたしは品質保証の意味でも、校正担当者/部署/社名を奥付に記載するるのが良いと思っているのですが、それも色々と難しいでしょうね…(もっと言えば担当編集者も責任を持って奥付に記載すべきだと思います)。
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@asn5x
araki.s.
5 months
都市部に住んでいて本の入手に苦労しない人が、たとえばAmazonが出版文化を破壊しようとしていると主張したりだとか(まあ気持ちは分かるけど)、ネット書店の送料に下限を設定する(フランスで実際に行われている)施策を支持したりだとかを見ると、自分の周りしか見えてないのではと思いますね……。
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@asn5x
araki.s.
1 year
何度もいってるんですが、企業や組織で働くことを「社会に出る」とか「社会人」とか言うの、やめませんか…。企業や役所の世界だけが「社会」ではないでしょう。
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@asn5x
araki.s.
1 year
また、「1 3 5 7 9 10 8 6 4 2」という不思議な並びは、両端から取っていくことで、刷を重ねても中央揃えがキープされるという仕組みです。
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@asn5x
araki.s.
8 months
人文系だし修士しか持ってないけど、これはわたしも同意。同業には30代未経験で採用された人も珍しくないので、就職は(たぶん)心配しなくていいです。修士や博士持ちで編集者しながら在野研究してる人も、人文系はわりといると思います。あと給料は(中略)ですね。
@Tombarian83
編集者某
8 months
博士の就職先として、学術系出版社は真面目に検討してほしい。「良い本」「役に立つ本」を知っているのは強い。大学の先生の生態にも詳しい。デメリットは、アカポスには戻れない。
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@asn5x
araki.s.
10 months
「稿」って下書きのことなんで、清書や印刷に廻ったものは「稿」とは言いません。論文とかで「本稿では」というのも適切でないと思います。
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@asn5x
araki.s.
1 year
編集者が売れ筋を発掘したいのは分かるんですが、学会とかで院生の、それも修士課程のうちから声を掛けて、面白い研究だから本にしましょう、って言って早いうちに書籍化してしまう、みたいなのが目に付きます。それによって失われるものの大きさを憂えています。
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@asn5x
araki.s.
4 months
→立場も考え方も違うけど本への情熱をまっすぐに持って仕事する人たちの描写には目頭が熱くなりました。 「廃れてゆくものを守る人間もまた必要なのだと思う。そんな仕事だからこそろ、好きでなければ続けていられないと思うのだ。」
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@asn5x
araki.s.
1 year
そのうち買おうと思っていると買えなくなっている問題、作っている側としては心苦しく後ろめたくもあるのですが、その背景を少し説明したいと思います。 まず書籍の販売は慢性的な新刊過多で、毎日200点くらいが発売されています。書店店頭では、初速が悪いとすぐに平積み・面陳から外れてしまい→
@yue9
井上のきあ|EUCARYA|つくるデザインIllustrator/色の大事典/デザインベーシック
1 year
紙の本だしてるひとが「発売したらできるだけ早めに買ってください」っていうの、初速で紙の未来の総部数がだいたい決まってしまうというのがあると思うんですよね 収益の問題もあるけど、初速が悪いと総部数が少なくなる(初版で終わり)ので、そのうち買おうと思ってるひとの手にも届かなくなるし
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@asn5x
araki.s.
1 year
本なんて���もそも人間が読める量を超えた量が流通しているので、読む側が読める量を超えて購入したところでなんの問題もない、もしろ理にかなっている訳ですよ。
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@asn5x
araki.s.
8 months
大型書店の人文書の棚で本をパラパラ見ながら、 「あっ!アドルノ-!」「あーアドルノねー」 「おっデリダあるじゃんデリダ」 「ってかお前フーコー読んだ?」 「あーフーコーねー大事だよね-」 と、学者の名前を連呼するだけで中身のない会話を楽しんでいる大学生(?)2人組がいた。かわいい。
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@asn5x
araki.s.
1 year
学問ってつねに、自分の見たい世界に安住していないか自分自身に疑いの目を向けることで前に進んでいくと思うんですけど、学術出版が経営の都合のためにその役割を果たさなくなってしまうと、それはゆゆしきことなのではないか、と思うんです。
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araki.s.
1 year
「10 9 8 7 6 5 4 3 2 1」なら初刷、「3 5 7 9 10 8 6 4」なら3刷ということです。 なお、刷(impression)は、版(edition)とは異なります。 内容に手を加えたり、レイアウトを変えたら違う版になるので第2版(3nd edition)、第3版(3rd edition)と増えていきますが、→
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@asn5x
araki.s.
1 year
若手が業績を焦って単著を出したい気持ちも分かるから余計に心苦しい。わたしの院生の頃の恩師は「博論を出したら褒めそやして声を掛けてくる編集者がいるけど、付いていくな。博論は5年寝かせろ」と院生に厳命していました。(それは良い面も悪い面もあるとは思うけど。)
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@asn5x
araki.s.
1 year
もっと研究に時間を掛けていれば深くまで到達できたはずの研究が、未熟なうちに書籍化したがゆえにどっちつかずで終わってしまう、それだけならまだしも、その著者の研究者としての人生まで左右されてしまう、ということがあります。かつてアカデミアを目指した身としては、見ていられないです。
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@asn5x
araki.s.
1 year
それで、もし第2刷のときに新しく「2」とか「第2刷」とか「2nd impression」という文字列を追加すると、もう一度そのページの版を作り直さないといけません。「1」を取るだけなら、鉛版の「1」の部分だけ物理的に削り取れば済みます。
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@asn5x
araki.s.
1 year
余談ですが、普通左揃えなら「10 9 8…」と降順で数字を配置し、右から取っていくのですが、 このように昇順で配置して左から数字を取っているにもかかわらず、左揃え(トルアキではなくトルツメ)になっている場合もあります。由来が分かるとこれは不自然ですが、現代ならではの現象です。
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@asn5x
araki.s.
1 year
「2 3 4 5 6 23 22 21 20」みたいに二桁数字が付く場合もあって、これは二桁の方が印刷年を示します。この場合2020年に第2刷が出たということ。色々な方式が標準化されないまま現在に至ります。 今はPCで組版を行うので、単純に「001」「13」みたいに現在の刷の数字だけを書く場合も多いです。
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@asn5x
araki.s.
1 year
洋書に話を戻しましょう。初刷で数字が1から10まで並んでいたものを、第2刷では文字列から1を取って印刷するわけです。どうしてそんな方式になったかというと、理由は活版印刷の時代に遡ります。まず活版印刷というのは、金属活字を組んで版の形にしていきますよね。
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@asn5x
araki.s.
1 year
同じ版から(同じ内容で)刷り増した場合は、初版なら初版第2刷(first edition, second impression)、初版第3刷……と増えていきます。 厳密に使い分けるなら前者を「重版」後者を「増刷」と言うのですが、現実には両方「重版」と呼ばれていることが多いと思います。
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@asn5x
araki.s.
1 year
同業の編集者には、話題性のある軽い本を、安易に出版することが、学問の世界全体に対して及ぼす影響を、少し考えていただきたい。それからTwitterで情報収集するのも、大概にしておきなさい。(偉そうなことを言いました……。)
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@asn5x
araki.s.
1 year
それをそのまま印刷に使うのではなくて、特殊な厚い紙に押して「紙型」という凹版を作り、そこに鉛を流し込んで凸版の「鉛版」を作ります。その鉛版にインクを付けてを紙に押しつけて印刷するわけです。その理由は以下を参照。
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@asn5x
araki.s.
1 year
読者が選ぶタイプの人文書の賞でも、正直言って学問としてはどうなの、と思うものが上位に入っていたりしますし、学問的な価値や正しさよりも、自分の主義主張や情緒に沿うものを求めるのが人間なのかもしれません。
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@asn5x
araki.s.
1 year
研究が成果を出すまでの時間を早めることはできないので、それをじっくりと待つ、ときに励ましたりアイデアを出したりしながら伴走する、というのが学術編集者のあるべき姿だと思うんですけどね、どうなんでしょうか…。
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@asn5x
araki.s.
1 year
生きることは苦しいが、読むべき本があれば、人生は生きるに値する。
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@asn5x
araki.s.
2 years
国書の黒い本は、良い。
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@asn5x
araki.s.
1 month
ついに! 見本が!! 出ました!!! これまで編集したなかで、一番美しい本だと思います。嬉しい。 #アジア文芸ライブラリー 第一作、ツェリン・ヤンキー『花と夢』 (星泉訳)。チベットのシスターフッド小説です。 発売日は18日です。たぶん16日ごろから書店に並びます。
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@asn5x
araki.s.
4 months
正楽師匠…悲しすぎる…いろいろ切っていただきましたがこのカーネル・サンダースが特にお気に入りです。悲しい。心からご冥福をお祈りします。
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@rakugokyokai
落語協会公式
4 months
林家正楽 訃報
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@asn5x
araki.s.
1 year
今に始まった話ではないのかもしれないですが、人文書の専門版元、それも名の知れた歴史ある版元が、学問としては首をかしげざるをえないような本を堂々と出しているのは、どうなんでしょうね。でも読者がそれを求めているのも事実なんでしょうね。
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@asn5x
araki.s.
2 years
言葉が使い捨てにされてゆくのは悲しい。分かりやすくすぐに役に立つようなものばかりが求められ、消費されたそばから忘れ去られてゆく時代になんとか抗って本を作っている。人文や文芸というジャンルは、百年経っても色褪せない言葉を残すことができると信じて。
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@asn5x
araki.s.
1 year
本は読むためじゃなく、積むために買うのです。本を愛する皆さんに中野善夫先生のこの言葉を捧げたいと思います。 「本は買わなければならない。その人なりのやり方で本を買い、そして積む。それが生きるということではないか。」 (「本を買え。天に届くまで積み上げろ。」『本の雑誌』2023年2月号)
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@asn5x
araki.s.
1 year
編集者の気持ちも、分かりますけどね。うちだって、可能性ある若手研究者を見つけると、早く企画書を出して執筆の約束を取り付けろ(そして早く本を出せ)という営業の偉い人からの圧力はありますし。経費で学会出張に行くと、分かりやすい成果(=企画)を求められるのが嫌で嫌で。
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@asn5x
araki.s.
1 month
【お知らせ】 拙論「頼る死者と贈る生者の民族誌:死者供養習俗としての「ムカサリ絵馬」」(紀要『アジア文化研究』50号)が公開されました。オンラインで全文読めます。 ご指摘やご批判などいただければ幸いです。→
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@asn5x
araki.s.
1 year
要するに何が言いたいかと言いますと、本は出たらすぐに買ってください。それが著者を(出版社も書店も)応援することになります。いつか買おうと思っているといつの間にかなくなってしまいます。本は出会った時が買い時です。買って読まなくたって問題ありません。とりあえず積んでおけばいいのです。
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@asn5x
araki.s.
11 months
翻訳者の男女格差の話、確たることは言えないけど……。 性別を理由に報酬に差を付けていることはなかったとしても、少部数や低印税の案件を引き受ける人が、パートナーに安定した収入があって家計を支えなくていい人(多くの場合女性)に集中しているってことは、あるんじゃないかな……。
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@asn5x
araki.s.
2 months
アジアの文学に関心のある人、思ったほど多くなかったらどうしようかと今朝までずっと気を揉んでいましたが、たくさんの方に反応していただいて、すでにフェアを考えてくださる書店員さんもいて、いまはとても心強い。お届けするのが楽しみです。
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@asn5x
araki.s.
11 months
わたしなんか高校中退→無職→専門学校→大学→大学院→無職、を経て就職したけど好きな仕事に就けたし、人生楽しいので、新卒で就職できなくてもぜんぜん問題ないですよ。
@052nzk
野崎
11 months
こういうツイートほんと嫌い そんなことで人生詰むわけねーだろ
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@asn5x
araki.s.
1 year
写植の技術と写研書体の誕生と隆興、そしてそれらと出会うことでどのように杉浦康平のブックデザインが生まれ、のちの世代に影響を与えたのか、が冷静な論考の中にドラマチックに描かれていて、小説でもないのに終盤は「読みおわりたくない…」と思いながら一気読みしてしまった。面白かった。
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@asn5x
araki.s.
1 year
各所で話題になっていたコレ。文字や書物の歴史から、印刷や製本の仕組み、本作りの工程、流通と販売、図書館の仕事まで非常に良くまとまっていて、出版社の新人研修とかで使われてもいいくらいの内容でした。というか、わたしも勉強になった。本当に素晴らしい。
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@asn5x
araki.s.
1 year
以前、本を読む習慣のない人とこの本面白かったんですよって話をしていたら、その人は著者名で画像検索して、著者の容姿をみて「へ〜こんな人なんだ〜」って言ってたので驚いたことがあったんです。
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@asn5x
araki.s.
2 months
就活したことないからこの辺のことはわからないんですけど、大手出版社もいいけど弱小出版社も楽しいですよ。大手では企画にならないようなニッチな本とか、専門性の高い本も出せるし、個人の裁量でいろいろできるし。(ただ、新卒で入るのに良い職場だとは思わないが…)→
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@asn5x
araki.s.
5 months
買い支えて応援したいけど、本の売り場が小さくなれば自分の読むようなタイプの本(人文書とか海外文学)は需要が少なくてすぐ棚から外されてしまうので、ますます足が遠のいてしまう…
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@asn5x
araki.s.
1 year
言葉によって救われるときっていうのが、生きていれば誰しもあると思うんです。この世界に居場所がないと感じたとき、物語のなかに逃げ場を見つけたりとか。ふと出会った本の一節を、胸に刻んで心の支えにして生きるとか。そういう言葉を届けたくてこの仕事をしています。
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@asn5x
araki.s.
1 year
ところで皆さん校正記号ってどうやって身に付けたんでしょうね。わたしは入社時に『編集必携』『校正必携』を渡されただけ、あとはベテランの朱字を見様見真似で学んだんですが。「新入りの時にベテランにたたき込まれた」って同業の方もいて、すこし羨ましい。
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@asn5x
araki.s.
1 year
かつては女性が結婚する(≒専業主婦になる)ことを「家庭に入る」と言ってたみたいですが、もしかして「社会に出る」と「家庭に入る」って裏表になる言葉だったのでしょうか……。
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@asn5x
araki.s.
8 months
ハイフン-とダッシュ–は違うし〈山括弧〉と<不等号>も違うし等号=とダブルハイフン゠も違うし«ギュメ»と《二重山括弧》も違うしプライム′と‘引用符’も違うし〝ダブルミニュート〟と“引用符”も違うしキーボードを押したときに出てくる"垂直の引用符"は“引用符”としては使えません。
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@asn5x
araki.s.
2 months
たとえば男女がふたりでいると、恋愛関係にあるかその前段階だと勝手に仮定したりだとか、酷い時はふたりをくっつけようとするなど、なんでも恋愛の文脈で回収したがる人がいますが、そういう価値観は恋愛が重要だった時代(80ー00年代)の遺産なので、それらをお焚き上げする本をいくつか準備中です。
@asn5x
araki.s.
3 months
恋愛がほかのものには替えがたい特別な経験であって、それを通じて人間は成長することができる、したがって恋愛経験が人間性の指標として用いられる、みたいなやつを日本社会から焼き尽くすことを今後10年間くらいの自分のテーマのひとつとして仕事していきたい。
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@asn5x
araki.s.
7 months
どっかの国の公共放送でやっている教養番組、どの位相で問うているのかを限定せずに「なんで?」と曖昧な問いを投げかけておいて、相手が答えられないと「ボーッと生きて」いるなどと罵るのは、およそ知的な態度とは言���難いし、酷い暴力だと思う。
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@asn5x
araki.s.
2 years
『本の雑誌』の特集面白かったな。わたしはろくに就活もせず今の会社に拾ってもらったけど(そういう人も結構いますよね)、普通の就活ルートで入るの大変なんだな…座談会読むと、絶対に入れていた気がしない…。「出版業界が一つの会社」って書いてあったけど、その通りで本当に面白い世界ですよね。
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@asn5x
araki.s.
4 months
翻訳者名が帯の下に書かれている(=帯を外さないと見えない)本を見掛けたのだが、どういう了簡でこういうことをするのだろうか。
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@asn5x
araki.s.
1 year
「おすすめの本」ってたまに訊かれるけど、難しいなと思う。その人の歩んできた人生や、抱えている問題によって求める本も読み方も違うわけだし。読書ってプライベートな行為だと思うので、本を薦めるってその人の私的な領域に踏み込むことになりかねないし。
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@asn5x
araki.s.
1 year
あまり書くと怒られそうですが。 小規模な出版社なら校正も編集者の仕事です。でも当然、編集者が自分では手に負えないと思う案件もある。しかしそこで校正料を予算に組み込もうとすると、編集に理解のない経営者だと、「お前がちゃんと仕事しろよ」的な顔をされることもある(一応、伝聞です)…。
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@asn5x
araki.s.
11 months
ちょっと落ち着いてきたので、博論本について、修行中の版元編集者の立場から、覚え書き的に書きましょうか…。 まず、博論を書籍化して出版する理由は、おもに ①単著にしないと研究業績として評価されないから ②博論で論じきれなかった部分の増補 ③より幅広い読者にむけた加筆 があると思います。
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@asn5x
araki.s.
2 months
→翻訳文芸が売れないと言われる時代にかなりチャレンジングな企画であることはよく分かっているのですが、なんとか会社がGOサインをだしてくれたので、あとは全力を注いでやるしかないですね。日本とは深いつながりのあるアジアの作品、まだまだ読まれるべきものがたくさんあるので。→
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@asn5x
araki.s.
1 month
これも面白かった-。映画の背景を知るためのアメリカ文化入門、でありつつ、社会や文化を通した映画ガイドとしても読める。 地域や宗教、エスニシティ、教育とキャリア、政治など広いテーマをバランスよく。これまで映画を観て分かったつもりになっていたアメリカが、はっきり分かるようになった。
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@asn5x
araki.s.
1 year
誤解されている方も多いようですが、もともと校正・校閲者の手を経ずに出版される本は以前から結構あります。中小の出版社の本は多くがそうです。その場合は編集者が校正の役割の一部を(プロの校正者には劣りますが)担っていました。校正校閲を全くしていない訳ではないですよ。
@asn5x
araki.s.
1 year
校正校閲の単価が安すぎ、出版社が搾取してるという投稿を目にした。本当にその通りで、普通に生活できて好きな本が買える位に単価は上げるべきです。しかし現実に起きているのは、出版社が経営的に苦しく、校正単価を下げるならまだいいほう、校正を通さずに出版する方向に流れています。
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@asn5x
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本作りと本の販売に関わる人が健康で文化的に生活できるくらいに報酬が払われるようにすると、わたしの関わっているタイプの本なら、今の売れ行きのままでも1冊5,000円くらいにしないといけないのではないかな。実際そんな値段になったら誰も本を買わなくなるでしょうけど…。
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@asn5x
araki.s.
1 year
読んだ本。面白かった。アメリカで学びソウルで書籍修繕屋を営む著者が、修繕してきた本のそれぞれに、依頼主の思いを聞いて直してきた記録を記したエッセイ。 本って書かれた言葉だけじゃなくて、持ち主が生活/人生のなかでその物理的な物と関わってきた記憶が宿っていると思うし、
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@asn5x
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3 months
恋愛がほかのものには替えがたい特別な経験であって、それを通じて人間は成長することができる、したがって恋愛経験が人間性の指標として用いられる、みたいなやつを日本社会から焼き尽くすことを今後10年間くらいの自分のテーマのひとつとして仕事していきたい。
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@asn5x
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こちらのスレッドで収録作品の一部をご紹介しています。
@shunjusha_ed
春秋社編集部🦉
2 months
||◤ 海外文学ファンに朗報 ◢|| #アジア文芸ライブラリー という新たなシリーズを、この4月より刊行開始します。 アジア各地の同時代の文学作品を、優れた翻訳でお届けします。詳細につきましては内容見本(パンフレット)をご覧下さい。 スレッドで収録作品をいくつかご紹介します。→
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@asn5x
araki.s.
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とっても面白かった。数々の日本文学を韓国語に翻訳してきたクォン・ナミさんの軽快なお仕事エッセイでありかつ、翻訳指南書でもある。日韓で印税/買い切りの違いはあるけど、それ以外は日本でも大きくは変わらないので翻訳を志す人はぜひ読んでほしいし、海外文学ファンが読んでも面白いと思う。
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@asn5x
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2 years
あの、フリクションは熱で消えるんで。車の中に赤字入れたゲラを放置しないでください…。
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@asn5x
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→それから内容見本を山ほど刷りました。わたしの手元にもまだ千部以上あります。配布にご協力頂ける方、うちの店に置いてあげてもいいよという方、もう貰ったけどもっとほしいという方、ぜひご連絡ください(書店さんは弊社営業へ、それ以外はわたしにDMで)。
@asn5x
araki.s.
2 months
出来ました。山のように来ました。来週、お知らせします。
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@asn5x
araki.s.
2 months
→いちおう7作品を内容見本(パンフレット)には紹介したのですが、これ以外にもいろいろとご用意しています。 とはいえ、まだまだジャンルにも地域・言語にも大きな偏りがあることは承知しています。今後もっと広げていきますので(特に幻想ものが欲しい…)、情報をお寄せいただければ幸いです。→
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@asn5x
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3 months
ことを示した上で、 イエを守ろうとする側とそれに代わる新しい家庭を提示する側のせめぎ合いのなかで「家庭」のあるべき姿がどう論じられてきたのか、明治から現代までを振り返る労作です。序章の一部はここから読めるみたいです。
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@asn5x
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3 months
白水社の語学書福袋が届いた。アムハラ語なんて勉強しても全く何の役にも立たないだろうから勉強するのが楽しみ。
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@asn5x
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1 year
出版業界のネガティブな話はあまりしない方がいいと思ってたんですけど、うっかりツイートしてしまいました。これだけは言っておきたいんですが、それでも出版にはまだまだ可能性があると思うし、毎日がとても楽しくてやりがいのある仕事なので、優秀な学生や院生のみなさんにぜひ来てほしいです!!
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@asn5x
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3 years
編集者のはしくれだけど、翻訳家は専門知識とスキルを持ったプロであり、言葉で伝える大切な仕事だと認識している。たしかに微々たる報酬しかお支払いできなくて心苦しくて仕方ないが、「奥様のステイタスバイト」など露も思っていない。少なくとも自分の周りにいる編集者は概ね同じだと思っています。
@yukikonosu
🐈🦔鴻巣友季子(『文学は予言する』『誓願』)
3 years
文芸翻訳で食べていくのは難儀な時代だけど「『奥様のステイタスバイト』と認識」とは極端ではないかな?こういう蔑みの声があるから、私は独身既婚に拘らずいざとなれば家族を養えるようにという覚悟で仕事したきたんだよね。そのせいで若い頃は「仕事を選べばいいのに」なんて言われて悔しかったよ。
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@asn5x
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たまに洋書で、使用書体についての説明書きがついていることがある。こういうの日本でもやったらどうかな。 「本書の本文書体には筑紫明朝R(フォントワークス)を使用した。筑紫書体シリーズは藤田重信(1957ー)を中心とするチームによって開発され…」みたいな。
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@asn5x
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11 months
かなしいこともあったけど、素敵な本にたくさん出会えた半年でした。 #2023 年上半期の本ベスト約10冊
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@asn5x
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1 year
本を売るための努力はするし、作った本が売れたら嬉しいけれど、50万部とか売れる本が作りたいかと言うとそうでもない。たとえるなら下北沢とか代官山のライブハウスみたいなもので、東京ドームを満員にする本を作りたいわけではないのです。市場は小さくてもそこに届く良い本を作りたい。
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@asn5x
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10 months
原義を鑑みれば適切ではない、というのがわたしの意見ですが、現実にそれが一般的に使われているなら許容される使い方なのではないか、という考えもあると思います。その辺は指摘した上で著者に任せますが。
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@asn5x
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#国際女性デー なので、1冊紹介させてください。 性暴力被害者が、ときに加害者に迎合するような行動を取ったり、記憶が曖昧になったり、脱力して抵抗できなくなったりすること、司法の場では不利な証拠として扱われがちです。でも神経のはたらきからみると、それらは→
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@asn5x
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1 year
大きな書店でなければ店頭から在庫もなくなってしまいます。書店が出版社に返品ができる仕組みになっているからです。 ネット書店でも、少し前に出た本の情報は埋もれてしまいますし、そうするとランキングにも残りません。だから出てすぐに買うのが何よりも著者を応援することになります。→
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@asn5x
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恋愛の意味ではないことを明示しておくために「人間として」なんていう、よく考えると意味がよく分からない枕詞を使わなければいけないのもわたしは嫌で嫌でしょうがないです。しかたなく使うとなんか負けた気分になりますね…。
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@asn5x
araki.s.
1 year
こないだ買った『ふだん使いの文章レトリック』(ながたみかこ著、笠間書院、2023)はデスクに常備する1冊になりそう。気の利いた文章を書きたいときに言葉選びだけでなくて、修辞法で魅せるための引き出しも用意しておきたい。
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@asn5x
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1 year
版権取得はお金次第、と書いたけどもちろん金額が全てではないです。この出版社に委ねることが作品や読者のためになるか、という点は原著者も代理人も気にしています。 今年特に印象深かったのは、オファーした際に「編集者が作品をどう評価しているのか知りたい」と先方の代理人に訊かれて、
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@asn5x
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人間は本を積む生き物なので、そのことを卑下しても自嘲してもいけないし、後ろめたく思ってもいけない。ただ粛々と本を積めばいい。
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