Tatsuya NAKAZAWA Profile Banner
Tatsuya NAKAZAWA Profile
Tatsuya NAKAZAWA

@NakazawaTatsuya

6,009
Followers
828
Following
490
Media
1,719
Statuses

Professor of History, Waseda Uni., Eastern Europe, Habsburg Monarchy, nationalism. WINE代表 @WineWaseda . 『近代スロヴァキア国民形成思想史研究』刀水書房,『ハプスブルク帝国政治文化史』昭和堂,『王のいる共和政』岩波書店。

Tokyo
Joined December 2020
Don't wanna be here? Send us removal request.
Pinned Tweet
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
革命、自由、共和政、そして民主主義。市民革命期の理念は、果たして自明か。当時の議論と言葉の原義に立ち返り、近代の初発を根本から再検討する拙編著。待望の書影が届きました! 中澤達哉編『王のいる共和政:ジャコバン再考』(岩波書店, 2022年)の刊行間近、6月28日発売です。ぜひ!
Tweet media one
3
433
1K
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
3 years
研究室の掃除をしていたら「ソ連邦消滅」という色褪せた29年前の毎日新聞がでてきた。ソ連崩壊は1991年の年末で、当時はまだ大学2年生だった。ソ連のことは年末になるとふと思い出すことはあったが、あれから約30年とは…。長いようだが、今思えばあっという間。
Tweet media one
36
3K
6K
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
昨夜のゼレンスキー大統領の演説。良く練られた演説だと思った。なかでも、東欧史研究者として特に注目したのは、歴史上の旧東欧諸国の政治家による演説や声明とよく似た部分が1つあること。それは「道徳」への言及の仕方だ。彼は「ロシアは道徳の面では最小だ」と言った。
12
2K
6K
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
中・東欧3首脳のウクライナ訪問の件。希望を感じた一方で、東欧史を研究する者としては言いようのない失望も感じた。彼らに失望したのではない。中・東欧の政治家が重い腰を上げ、わざわざ陸路で移動したのを知った時、逆に私は、西側の「大国」のある種の傍観ぶりに驚いたのだ。
15
2K
6K
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
英国世襲王政の真髄をみた気がします。中・東欧選挙王政では、君主の死去から次王戴冠式までの間に必ず公的な空位期が存在し、戴冠式が即位日となりました。しかし英国では、エリザベス2世死去に際してすでに嫡男に王位が転移しているという前提で、首相が新国王チャールズ3世への神の加護を祈願します
9
768
3K
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
ゼレンスキー演説が言及した「道徳」を通じて、以上の東欧史の史料をふと思い出した。しかし、みたところ、他国の演説では直接、道徳に言及していない。なぜ大統領が米英独ではなく日本で、伝統的な道徳の問題に言及したのか。たまたまなのか。西洋史学を超えた別の考察が必要なのだろう。
16
699
2K
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
12 days
西洋史学推薦文献: 学期始めなので、岩波新書10講シリーズを。今や通史は多種多様。ただし10講は、基礎中の基礎を10のエッセンスに凝縮して通時的に学べます。しかも、言わずと知れたその道の大家が執筆となればかなりのお得感。10講の独特な意義を改めて実感します。西洋各国史入門にぜひ! 批判的に。
Tweet media one
1
372
2K
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
それによれば、いくら国土が蹂躙されても、いくら自国民が占領状態に置かれたとしても、道徳だけは失ってはならない。道徳は軍事的に優越する侵略者の側にあるとは限らない。占領者よりも我らにあるはず…。道徳を将来の復興の礎と定めて、一向に屈しない態度を鮮明にしたのである。
3
637
2K
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
苦い歴史的経験のある彼らは、自国と似たような立場の主権国家ウクライナがこのまま消滅するのを座視できなかったのだろう。訪問がいくらEU絡みだとしても、中・東欧の3首脳がウクライナの出来事に同情し、その、まったく屈しようとしない姿勢に共感しているのがよく伝わってくる。
1
590
2K
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
チェコがEU次期議長国(スロヴェニアは前議長国)であることを差し引いたとしても、「国連やNATOの西側の大国はどうせ何もしない」と、ある種の覚悟を決めたかのようにもみえた。逆にいえば、この世は、結局は西側の大国が物事の基準なんだと、中・東欧の指導者が皮肉にも証明してみせたようにも思えた。
2
620
2K
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
池田さんは、新たに以下の文章で、今回の侵攻に関するロシア史研究者としての苦悩と葛藤を表明なさった。この、研究対象地域が壊れていく感覚…というものは、ソ連邦やロシアと距離のある私のような東欧史の研究者であっても、容易に想像することができた。共感。
2
736
2K
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
1968年にワルシャワ条約機構軍の軍事介入を経験し、その後、停滞した「正常化」体制下を生きた元チェコ共和国大統領の故V・ハヴェルをご存じだろうか。彼は、倫理観・道徳観は強大な悪に立ち向かう方策になりうると、よく述べていた。
1
624
2K
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
この3週間、きっと彼らは西側の大国が何をするかよくみていたことだろう。国連常任理事国である米英仏あるいは中国の指導者がウクライナを訪問しただろうか。確かに米英仏はウクライナへの連帯を示してはいた。しかし、大国は結局、小国には冷淡だ。侵略者が大国ならば介入しない(したくない)ようだ。
4
563
2K
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
しかしそれでは中・東欧諸国も困るのである。ウクライナ同様、ようやく独立を獲得した自らの国の繁栄や安定、そして命運が大国たちの一存で決まってしまうのだから。そんな前世紀の帝国主義世界にはもう生きていない「はず」なのだから。3首脳の訪問は彼らの必死の抵抗にすらみえた。
1
525
1K
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
誤解があっては困るのは、中・東欧諸国の人々は、大国や強者が何かしてくれるのをただ待っているだけの人たちではない。何度もロシアに対して蜂起を繰り返してきた人々でもある。抵抗運動も根強い。かつてコシチューシコはポーランドで蜂起するだけなく、アメリカ独立革命にも参加した。
1
522
1K
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
昨日2月27日のプラハ抗議デモは、同じく聖ヴァーツラフ広場を埋め尽くした 1968年のプラハの春、1989年の体制転換時のデモを彷彿とさせる。特に、ソ連を中心とするワルシャワ条約機構軍に鎮圧された1968年の当事者としての記憶と重なり、ウクライナへの共感とロシアの侵略に対する憤怒とが感じられる。
@bibalukas
Lukas Biba
2 years
Václavák právě teď. 🇺🇦🙏🏻
526
9K
50K
4
699
1K
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
しかし、この手の大国への失望は歴史的にはかなり馴染みのあるものだ。ミュンヘン協定しかり、ハンガリー事件しかり、プラハの春しかり。いつもそうだった。
1
520
1K
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
自国や世界の趨勢に直接関与する存在でないと判断すれば、大国は主権国家の一つや二つ見殺しにしてきた。ミュンヘン協定やプラハの春が良い例だ。大国の狭間にある東欧の中小国は今回も感じているかもしれない。西側なぞ何もしないと。経済制裁後、現状を追認するのが関の山だと。
2
554
1K
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
これは人文主義の影響を受けた近世欧州で広くみられる現象だと思われるかもしれない。しかし東欧の場合、その多くが近世に分割されたり消滅するなど、決して平穏ではなく非常事態下にあった。逆にそれゆえに、同時期に植民地帝国に変貌していく西側の「道徳」言説とは、やはり異なってくるはずだ。
1
497
1K
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
私のような現状分析の専門家でもない歴史研究者が現在の国際問題に言及してもよいとすれば、上記のようなことであろう。近世以降の中小国のリアリズムを少しは理解している(したい)からである。
9
387
1K
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
3 years
古本好きはこういう奇跡に遭遇することがあります。 謹呈 上原専禄先生 阿部謹也 奥付の著書略歴によると、1966年の刊行当時、阿部は小樽商科大学講師(歴史学担当)。31歳の気鋭の歴史家が、一橋大の自らの指導教員であった上原67歳に、オットー・ヒンツェ翻訳を送ったのですね…。
Tweet media one
Tweet media two
5
387
1K
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
3 years
わけあって、いま久々に1848年革命について書いています。そこでなのですが、近代史や社会史に関心のある若手には、ぜひ良知力を読んで欲しい。早逝されたのでお会いしたこともないのだけれど、1848年革命の社会史ほか、後の国民の社会史研究にも決定的な影響を与えた歴史家の一人。↓は名著の数々。
Tweet media one
8
288
1K
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
圧倒的な相手に防戦一方の人々がようやく紡ぎだした言葉だったのだろう。
1
419
1K
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
近世まで遡れば、ロシア帝国やオスマン帝国支配下の後期ルネサンスあるいは啓蒙期に、自著を通じて道徳に言及するスラヴ系の知識人や政治家が無数にいた。
1
492
1K
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
5 months
現代歴史学の熱い分野の1つが感情史。政治史/経済史に比べて、どこか捉え所がないと思っていた人も多いはず。しかし『現代思想』12月号特集: 感情史の「討議/小野寺拓也+森田直子: 感情がひらく越境と革新の可能性」はそんなモヤモヤを解消してくれる。感情史の成立からその着眼点をわかり易く解説。
Tweet media one
2
245
1K
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
1 year
西洋史学推薦文献:『帝国の時代』に続き、今日だからこそ、ホブズボーム編『創られた伝統』(紀伊國屋書店1992)を。「伝統」とされるものの多くは実はごく最近、人工的に創り出されたもの。19世紀英国は数回の選挙法改正で王権は弱体化。これを受け、戴冠式/埋葬式の壮麗化が企画実行されたと言います。
Tweet media one
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
1 year
西洋史学推薦文献:最近、帝国論または帝国主義論の日本語著作が数多く出版されていますが、そうなると、最近言及したホブズボームの古典的著作とその議論の枠組みをまず知っておく必要があるかと思います。新装版『帝国の時代 1875-1914』1,2巻(みすず書房 2023)と『産業と帝国』(未来社 1996)。
Tweet media one
0
117
350
2
422
1K
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
3 years
先程把握し愕然とした。これまで歴史学���が地道に動いてきたことは何だったのか。何も届いていなかったのか。特に若手が中心となってあらゆるハラスメントを論じ問題提起をしてきた。だからこそ、一連の人格否定には心から失望した。
3
477
903
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
9 months
J.ロバーツ著『スターリンの図書室: 独裁者または読書家の横顔』(白水社)を賜る。スターリンの読書家としての姿に迫る著作。注目は第5章「ふん, くだら��!」。マキャヴェッリの『君主論』に無数の書き込みがあり、まるで「独裁者の教科書」。抽出すれば「マキャヴェッリ概論」にさえなるという。
Tweet media one
1
276
775
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
9 days
西洋史学関連文献: 学期始めなので、補助文献として岩波書店の思考のフロンティアシリーズを。国別でなくナショナリズムやレイシズムなどの、近現代を語るのに不可欠な論点を、身近な日本などを例に解説。20年前の刊行でアップデートが必要な箇所は多いものの、基本は押さえられます。常に批判的に!
Tweet media one
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
12 days
西洋史学推薦文献: 学期始めなので、岩波新書10講シリーズを。今や通史は多種多様。ただし10講は、基礎中の基礎を10のエッセンスに凝縮して通時的に学べます。しかも、言わずと知れたその道の大家が執筆となればかなりのお得感。10講の独特な意義を改めて実感します。西洋各国史入門にぜひ! 批判的に。
Tweet media one
1
372
2K
0
168
761
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
カトリックではキリストは神であると同時に人間。ロシア正教でもそれは基本的に同じ。だが三浦清美先生によれば、正教では人間としての面がより強調され、神と化した人間像がキリストに求められてきた。この独特な宗教感覚こそ、ツァーリを「神の代理人」とするロシア的統治者観の源だという。
6
258
717
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
5 months
監訳の池田嘉郎さんから、S.フィッツパトリック著『ソ連の歴史』(人文書院)を賜る。最大の特性は、ソ連の成立から崩壊までの歴史を、通説的な全体主義論に依らず、社会史的に再構成してみせた事。激動の20-30年代、そしてスターリニズム下の社会の記述は克明で刺激的。その再考を伴う入門書としてぜひ!
Tweet media one
1
197
702
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
9 months
今日から発売!『歴史学入門: だれにでも開かれた14講』(昭和堂)。 これから歴史学を始めたいけど、どうしたらいいか迷ってる、大学や高校の初学の方に。 「ゲームもアニメも、マンガやドラマも小説も、歴史が絡むと面白くなる。旅行や観光だってそう。歴史は私たちの日常世界の一部です」(帯より)。
Tweet media one
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
10 months
見本が到着しました!『歴史学入門: だれにでもひらかれた14講』(昭和堂)。素晴らしい装丁! 私は第9講「国民と民族: 人はなぜネイションに縛られるのか」を執筆。他も興味深いです。ぜひ初学者に! 「歴史学ってこんなにも面白い!/あなたは、いつ、どこで、なにで、歴史を学んでいますか」(帯より)
Tweet media one
1
193
697
1
200
699
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
6 months
W.ブラック著/大貫俊夫監訳『中世ヨーロッパ: ファクトとフィクション』(平凡社2021)を再読。近現代史家にも必読の書。「中世は暗黒時代」「地球は平らだと思っていた」など11の流布するフィクションとその原因となる一次史料、続いて、実際のファクトとその一次史料を対比し問題を炙り出す丁寧な叙述!
Tweet media one
2
210
697
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
1 year
元同僚の河島思朗さんから『古代ローマ ごくふつうの50人の歴史: 無名の人々の暮らしの物語』(さくら舎)を賜る。職人/教員/パン屋/奴隷/兵士など無数の無名な人々の生活を取り上げる日常史の決定版。図版225点も驚嘆。冒頭の「この本を読む時に知っておきたい10のこと/10の人」は初学者に優しい。ぜひ!
Tweet media one
1
252
692
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
10 months
見本が到着しました!『歴史学入門: だれにでもひらかれた14講』(昭和堂)。素晴らしい装丁! 私は第9講「国民と民族: 人はなぜネイションに縛られるのか」を執筆。他も興味深いです。ぜひ初学者に! 「歴史学ってこんなにも面白い!/あなたは、いつ、どこで、なにで、歴史を学んでいますか」(帯より)
Tweet media one
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
10 months
拙稿「国民と民族: 人はなぜネイションに縛られるか」が編まれた前川一郎編『歴史学入門: だれにでもひらかれた14講』(昭和堂), もうすぐ刊行! 第1部「歴史学の見方と方法」を踏まえ, 第2部「過去を通じて現在を知る」は現代歴史学の主要論点たる国民/民族/人種主義/ジェンダー等の詳説。初学者にぜひ!
Tweet media one
1
189
659
1
193
697
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
3 years
2018年春の企画から3年半に渡り編集に携わった『中欧・東欧文化事典』(丸善)がもうすぐ出版されます。全23章に上る大事典の編集にあたっては、歴史学のみならず、文学・芸術・政治・国際関係などを専門とする皆さんのご助力を賜りました。私も10項目程執筆しています。
Tweet media one
1
342
660
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
10 months
拙稿「国民と民族: 人はなぜネイションに縛られるか」が編まれた前川一郎編『歴史学入門: だれにでもひらかれた14講』(昭和堂), もうすぐ刊行! 第1部「歴史学の見方と方法」を踏まえ, 第2部「過去を通じて現在を知る」は現代歴史学の主要論点たる国民/民族/人種主義/ジェンダー等の詳説。初学者にぜひ!
Tweet media one
1
189
659
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 months
先月、スペイン史の立石博高先生から連絡があり、K・クマーの帝国論の翻訳を終え、近々『帝国:その世界史的考察』という表題で岩波書店から出版、との朗報を得る↓。これは偉業。これまで紹介してきた様に、クマーは帝国論の他ナショナリズム論も修めた、巨視的に現象を把握する稀有な研究者。ぜひ!
Tweet media one
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
11 months
西洋史卒論向け帝国論文献: K.Kumar, Visions of empire: How five imperial regimes shaped the world, PUP, 2017. 1.帝国理念/2.ローマ帝国(帝国の祖)/3.オスマン帝国/4.ハプスブルク帝国/5.ロシア・ソビエト帝国/6.イギリス帝国/7.フランス帝国(帝国的国民国家)という目次の並び重要。帝国論の鍵。
Tweet media one
0
25
86
0
222
642
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
西洋史学卒論向け主権国家論の推薦文献:構築主義の国民国家論やナショナリズム論から勉強を始めると、近世史の主権国家論/ウェストファリア論がスルーされたままになるケースがあるようです。それだと、どうしても理解が近代偏重となるので、まず↓で主権国家の問題の所在を捉えるのがベターかと…
Tweet media one
1
144
626
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
中・東欧3首脳のウクライナ訪問の件②: 会談のキーワードは自由・独立・連帯。このうち連帯は、EUとウクライナのみならず、「スラヴ」間の連帯をも強調するものとなった。「スラヴの連帯」は東欧だと1820���代に一般化する言い回しで、歴史用語でもある。ゆえに、この語を理解するには注意が必要だ。
2
253
603
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
5 months
キッシンジャー逝去後も様々に功罪が指摘されますが、西洋史学の学生さんは即断の前に、冷戦期の1957年に出版されたキッシンジャーの博士論文(邦訳『回復された世界平和』原書房1976, 新版2009)をぜひ。ウィーン体制による欧州秩序の再構築を論じる名著。ハプスブルク史研究者は、複合国家の墺帝国を、
Tweet media one
2
173
610
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
1 year
西洋史学卒論推薦文献: 山本有造編『帝国の研究: 原理・類型・関係』(名古屋大学出版会2003)。帝国研究の決定版。特に杉山/山室/秋田論考は西洋史学で必読。非公式帝国/国民帝国論などは、近世史研究の傾向と異なり、諸帝国の構造を、複合君主政論に基づく近世国家と近代国民国家の相互浸潤ではなく、
Tweet media one
1
152
587
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
8 months
黛秋津さんほか執筆陣から『講義ウクライナの歴史』(山川出版社)を賜る。本書の強みは、何よりロシア/ウクライナ関連の最良の歴史家が集結したこと。しかしそれ以上に注目すべきは、各章が見解を共有していないこと。これはウクライナ史解釈の多様性を表し、逆に読者に考える余地を与えてくれる。
Tweet media one
1
193
582
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
世襲王政の英国では、先王葬儀の時点で新王の長寿(Long live our noble king)を国歌斉唱の中で祈念するのですね。一方、選挙王政の中・東欧では、新王の戴冠式でのみ国王万歳(viva rex)が三唱されました。先王葬儀時に(無冠である)新王への万歳は行われないのです。この相違は儀礼研究上興味深い。
1
286
581
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
1 year
待望の『ハプスブルク事典』(丸善)が満を持して2月2日に発売されます。本事典の特性は、オーストリア・ハプスブルクに偏らず、スペイン・ハプスブルクの項目が充実していることでしょう。私は前者の3項目を執筆しました。一昨年の『中欧・東欧文化事典』と本書との絶妙な調和もご堪能下さい。ぜひ!
Tweet media one
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
3 years
2018年春の企画から3年半に渡り編集に携わった『中欧・東欧文化事典』(丸善)がもうすぐ出版されます。全23章に上る大事典の編集にあたっては、歴史学のみならず、文学・芸術・政治・国際関係などを専門とする皆さんのご助力を賜りました。私も10項目程執筆しています。
Tweet media one
1
342
660
2
259
564
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
1 year
東欧史研究会の友人でルーマニア史の中島崇文さん(学習院女子大)から、『モルドヴァ民話』(明石書店)を賜る。モルドヴァはウクライナに隣接する複層的な歴史をもつ破砕帯。故に、中島さんによる秀逸な巻末解説は外せない。希少なテーマだけに、東欧の歴史や文学に関心のある方はぜひ。一読の価値あり。
Tweet media one
0
162
562
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
噂のミネルヴァ世界史〈翻訳〉ライブラリー。チェコ史の稲野強先生からナイバーグ著『戦争の世界史』の訳書を拝受。本企画の記念すべき第1巻。「なぜ人類は戦争をやめないのか」という根源的問いから出発し、非西洋を含む過去2500年間の転機となる戦争を網羅・検証。第2巻『人権の世界史』も重要!
Tweet media one
0
135
561
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 months
訳者の立石博高先生よりクマー『帝国:その歴史的考察』(岩波書店)を賜る。帝国を古代/古典古代/近代に3類型化し2つの分水嶺を定める大局的歴史観。帝国主義にのみ還元しない新潮流を踏まえつつ、多くの国民国家を帝国の遺産として把握。現帝国論は更に先を行くが本書は帝国の基礎を学ぶのに最適。ぜひ!
Tweet media one
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 months
先月、スペイン史の立石博高先生から連絡があり、K・クマーの帝国論の翻訳を終え、近々『帝国:その世界史的考察』という表題で岩波書店から出版、との朗報を得る↓。これは偉業。これまで紹介してきた様に、クマーは帝国論の他ナショナリズム論も修めた、巨視的に現象を把握する稀有な研究者。ぜひ!
Tweet media one
0
222
642
0
151
557
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
5 months
検閲官と言えば、一般に冷徹な言論統制者のイメージで、国民形成論からみても、為政者が理想的国民を創る際の鋳型のような印象。しかしダーントン『検閲官のお仕事』(みすず書房)を読めば、その像は見事に打ち砕かれます。仏/印/東独を例にその生身の人間としての姿が浮き彫に。訳者の皆様に賜り感謝。
Tweet media one
1
178
552
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
4 months
西洋史学推薦文献: 近世ハプスブルク史の最適書は↓↓エヴァンズ『バロックの王国』(邦題に注意)。ただエヴァンズには『魔術の帝国: ルドルフ2世とその世界(上下)』(ちくま学芸文庫2006)という名著も。カール5世治世に世界帝国となったハプスブルクはルドルフ2世を経て三十年戦争期に斜陽帝国に…。
Tweet media one
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
1 year
西洋史学卒論推薦文献: ハプスブルク帝国史は近世史なら迷わずエヴァンズのThe Making of Habsburg Monarchy 1550-1700, OUP, 1984. エリオットに師事したエヴァンズの本著は宗教改革後の複合君主政の基盤を論じる政治社会/文化論。邦訳表題『バロックの王国』にはそれが必ずしも表れていないので注意
Tweet media one
3
64
265
1
146
530
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
1 year
『論点・ジェンダー史学』(ミネルヴァ書房)刊行。見本到着!第1部「前近代」の「女王・王妃」の項目を執筆しました。ハプスブルク家のマリア・テレジアが登場します。他の項目やコラムも充実の様子。7刷1万部を超えた『論点・西洋史学』に並ぶベストセラーになりそうな…ぜひ。
Tweet media one
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
1 year
『論点・西洋史学』(ミネルヴァ書房) 第3部「西洋近世史の論点」の一項目「レス・プブリカ」を執筆してます。(近代でなく)近世共和政のヴァリアント(市民的人文主義のレス・プブリカ、選挙王政のレス・プブリカ、世襲王政のレス・プブリカ)を概括した入門です。拙編著『王のいる共和政』とともにぜひ。
Tweet media one
Tweet media two
0
16
62
1
165
516
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
4 months
今年最初の西洋史学推薦文献: カッシーラー『国家の神話』(講談社2018)。カントロヴィチ『王の二つの身体: 中世政治神学研究』『祖国のために死ぬこと』を読破後にぜひ。両者はナチを逃れて米国に渡り、当地で国家の本質を考え続けたという共通点。批判的読書にも↓の通史的叙述は歴史学徒には嬉しい!
Tweet media one
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
1 year
カントロヴィチ、ネーミア、バーリン、パイプスらは、中・東欧史を学ぶ上でも言及する必要のある、中・東欧から英米に移民/亡命した研究者たち。演習では不規則ローテで取り上げるけど、今回は参加者を重視し『祖国のために死ぬこと』(みすず書房)。いずれ『王の二つの身体』(平凡社/ちくま)に戻ろう。
Tweet media one
0
48
251
1
133
496
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
西洋史学卒論推薦図書:学部生向けの講義をして改めて感じましたが、神聖ローマ帝国史や選挙王政に興味がある場合、↓の文献が導���には良いです。 池谷文夫『神聖ローマ帝国:ドイツ王が支配した帝国』(刀水書房 2019年)および三佐川亮宏『紀元千年の皇帝:オットー3世とその時代』(刀水書房 2018年)。
Tweet media one
Tweet media two
1
151
480
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
11 months
近年のナショナリズム研究における金字塔「ナショナル・インディファレンス」論、遂に邦訳なる!『ナショナリズムとナショナル・インディファレンス: 近現代ヨーロッパにおける無関心・抵抗・受容』(ミネルヴァ書房)を拝受。ザーラの「想像の非共同体」論を起点に欧州大で「国民への無関心」現象に迫る!
Tweet media one
1
167
478
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
英国では君主の死去後も王冠は亡き君主とともにあるのですね。近世中・東欧の選挙王政国家では、王冠はただちに議会か空位期摂政たる大司教に返還されました。儀礼研究において、世襲王政では葬儀礼が、選挙王政では戴冠儀礼が重視されてきた理由が少しわかった気がします。
2
264
472
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
3 months
西洋史学推薦文献: ギアリ著『ネイションという神話: ヨーロッパ諸国家の中世的起源』(白水社2008)。ゴート人/フランク人/ローマ人等の初期中世の民族が特定の言語や生活様式を有したという事例は確認できないと主張。それらの名称は容器のようなもの。中身は入れ替わり規模も常に可変的だったと言う。
Tweet media one
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
以上は西洋近世・近代史からのナショナリズム論の推薦文献の一部です。これらは、ボブズボーム/アンダーソン/ゲルナーらの古典的構築主義に比べればマイナーですが、とても重要。勿論批判的に検証することが前提です。①②は↓の日本語訳あり。2010年代以降の歴史学のナショナリズム論は次回。
Tweet media one
1
52
180
1
139
472
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
井内敏夫『ポーランド中近世史研究論集』(刀水書房 2022年) ついに刊行!935頁に及ぶこの大著で、選挙王政と貴族共和主義の起源・構造・展開の他、社会の自律性と合意の文化を特色とするポーランド史の全容に迫ることができるでしょう。西欧と異なる中・東欧の政治文化の骨格をぜひ学んでください。
Tweet media one
2
177
457
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
3 years
ついでに、その4か月前、1991年8月のクーデターを報じる朝日新聞も一緒に出てきた。ゴルバチョフが失脚してヤナーエフら非常事態国家委員会が全権を掌握。エリツィンがこれを徹底的に非難している様子が叙述されている。このあと、年末の崩壊へと歴史は加速化していった…所持する新聞はこれが最後。
Tweet media one
3
229
444
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
5 months
とうとうチェコ・スロヴァキアから独立しました(笑)。『スロヴァキアを知るための64章』(明石書店)刊行! 私は第1章「スロヴァキア人, スロヴェニア人, スラヴ人: 似ている名称」他、歴史の複数の章を執筆しました。前世紀に所属国が5回も変わる欧州でも稀有な国…その歴史/文化の一端を本書からぜひ!
Tweet media one
2
140
463
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
3 years
本書を一橋大学の学園図書室に寄贈することに致しました。早稲田の研究室で眠るより、国立で大切に保管していただくのが良い…と思った次第です。
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
3 years
古本好きはこういう奇跡に遭遇することがあります。 謹呈 上原専禄先生 阿部謹也 奥付の著書略歴によると、1966年の刊行当時、阿部は小樽商科大学講師(歴史学担当)。31歳の気鋭の歴史家が、一橋大の自らの指導教員であった上原67歳に、オットー・ヒンツェ翻訳を送ったのですね…。
Tweet media one
Tweet media two
5
387
1K
0
109
446
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
10 months
拙稿「アクトン、カー、シートン=ワトソン:帝国・国民国家・民族自決の理解をめぐって」が『思想』最新号(2023年7月号)の特集「E・H・カーと『歴史とは何か』」に掲載されました。ロシア・ソヴィエト研究者/国際政治学者以外に、ナショナリズム研究者としての顔をもつカーに光を当てました。
Tweet media one
1
134
426
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
3 years
早稲田の西洋史には、近世以降だと、英・仏・独・東欧史の専任がいます。この他、古代ローマと中世史が一人ずつの6人体制。このうち2人は文構も。ただ、元々は、古代史と中世史にもう一人ずつ、さらにアメリカ史と北欧史の専任教員もいて10名からなる国内屈指の西洋史でした。だいぶ減らされました…。
2
106
415
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
ロシア史研究でもなく、ウクライナ史研究でもない、近隣の中・東欧史を研究している者として、今般の侵攻を看過できない理由は、ウクライナと似た東欧諸国の苦い歴史的経験を多少なりとも知っていることの他に、リアルタイムで、あの流血のユーゴ紛争を見てきたから。
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
1997年9月からのスロヴァキア留学が終盤を迎えた99年3月、NATOによるユーゴ空爆があった。78日間に及ぶ爆撃で、民間人死者1200人(ユーゴ発表)、兵士死者5000人(NATO発表)。難民がスロヴァキア等に逃げ、ユーゴ留学中の先輩も避難してきた。東欧の人々がまたあの理不尽を経験していると思うと…辛い。
0
66
142
1
272
410
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
9 months
西洋史学推薦文献: バジョット著『イギリス国制論(上/下)』(岩波文庫)。英国の議院内閣制の仕組みを知る為の良書。ただ、門外漢の中・東欧史研究者はやや面食らうかも。東では通常、序章は議会と国王選挙の仕組み。時期次第だけど、本著の様に内閣や君主から論じないので、そうした相違が興味深い!
Tweet media one
1
105
410
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
質の高い英国史/仏史/独史/露史/伊史/西史を揃える山川世界歴史体系。だが、なぜか東欧史がない。オーストリア・ハンガリー帝国やポーランド・リトアニア共和国が取り上げられていれば、ウクライナ問題の複雑さなども近隣から多角的に分かりやすく記述されていただろう。なぜないのかなぁ、残念。
Tweet media one
4
140
410
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
6 months
見本が到着しました! 『君主号と歴史世界』(山川出版社)。素晴らしい装丁! 私は第10章「複合君主号「皇帝にして国王」と主権の分有: ハプスブルク・ハンガリーの選挙王政と世襲王政」を執筆。他も興味深いです。ぜひ! 「天皇, 皇帝, ハーン, スルタン, バシレウス, インペラートル, アウグストゥス…
Tweet media one
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
7 months
拙稿「複合君主号「皇帝にして国王」と主権の分有: ハプスブルク・ハンガリーの選挙王政と世襲王政」が編まれた佐川英治編『君主号と歴史世界』(山川出版社), 近々刊行! 2022年史学会大会シンポ報告集となる最新の史学会シンポジウム叢書。日東西の君主号の重層性を検証する11の最先端論文を所収。ぜひ
Tweet media one
1
118
291
1
132
396
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
3 years
『岩波講座 世界歴史』第16巻「国民国家と帝国 19世紀」に掲載される「1848年革命論」を、7日遅れて脱稿しました。この革命を40枚にまとめるのは本当に苦しかった…。お題が「…論」であることを最大限に活用しました。拙著以来久々の48年革命。新たに学ぶことが多々ありました。来夏、ぜひご一読を。
Tweet media one
Tweet media two
2
95
391
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
3 months
西洋史学推薦文献: F.コザンデ/R.デシモン『フランス絶対主義: 歴史と史学史』(岩波書店2021)。読む前は「また絶対主義か…」と感じますが違います。統治を正当化する言説と統治の実践の双方をバランス良く検討。コラムの他、礫岩国家と絶対主義の相関にも言及される高澤紀恵さんの解題も貴重。ぜひ!
Tweet media one
0
110
376
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
あれから30年。1991年(平成3年)12月22日の「ソ連邦消滅」を告げる毎日新聞一面。↓は昨年29年目のときのツイート。また一つ年を取ってしまった。
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
3 years
研究室の掃除をしていたら「ソ連邦消滅」という色褪せた29年前の毎日新聞がでてきた。ソ連崩壊は1991年の年末で、当時はまだ大学2年生だった。ソ連のことは年末になるとふと思い出すことはあったが、あれから約30年とは…。長いようだが、今思えばあっという間。
Tweet media one
36
3K
6K
1
212
363
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
それ故にこそ、2014年の露によるクリミア併合の際、なぜ、これを今ほど強く批判できていなかったのか、自問したい。破砕帯を扱う東欧史研究者は、クロアチアの次に、ボスニアやコソヴォにエスカレートするケースを良く知っていた。クリミアの次の事に多少なりとも警鐘を鳴らしても良かったはずだった。
3
196
360
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
4 months
西洋史学推薦文献: 西洋近代でナショナリズムは重要概念。故に同研究は歴史学/社会学/人類学等が集い学際的に。ゲルナーの名著『民族とナショナリズム』が歴史の初学者に難解なのは、本著が歴史学の分析法でない他、本分野の上記特性にも起因か…。そうした中で歴史学向けの推しがグリーンフェルド
Tweet media one
1
102
367
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
23 days
西洋史学推薦文献: 昨年までに刊行された20年ぶりの岩波講座世界歴史。この間の研究動向を網羅した歴史学の最良書。特に↓は西洋近世/近現代史学徒に不可欠と痛感。15巻「主権国家と革命」/16巻「国民国家と帝国」/22巻「2つの大戦と帝国主義」/23巻「冷戦と脱植民地化」は分析枠も新しく刺激的。ぜひ!
Tweet media one
1
96
358
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
1 year
西洋史学推薦文献:最近、帝国論または帝国主義論の日本語著作が数多く出版されていますが、そうなると、最近言及したホブズボームの古典的著作とその議論の枠組みをまず知っておく必要があるかと思います。新装版『帝国の時代 1875-1914』1,2巻(みすず書房 2023)と『産業と帝国』(未来社 1996)。
Tweet media one
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
1 year
レーニンの表紙が話題の岩波『図書』5月号。近藤和彦先生のE.H.カー連載⑨「『パースト&プレズント』の歴史家たち」は、ヒルやホブズボームら20世紀英国の歴史家たちが、同誌を通じてマルクス主義とどのように向き合い、いかに格闘したのか、その多様な展開について詳述した秀逸な社会史。収穫でした!
Tweet media one
0
45
127
0
117
350
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
8 months
拙稿「1848年革命論」が編まれた『国民国家と帝国 19世紀 (岩波講座 世界歴史 第16巻)』(岩波書店), もうすぐ刊行!「長い19世紀」(仏革から第1次大戦までの約125年間)の国民国家と植民地帝国の形成に迫る論集。拙稿は1848年を欧州の外の他者(植民地)と内なる他者(東欧)の複眼で見る新しい試み。ぜひ。
Tweet media one
3
111
350
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
8 months
WINE合評会に向けて『犠牲者意識ナショナリズム』を再読中。自国の英雄的行動より他国からの被害を強調する犠牲者意識ナショナリズム。歴史研究が隣国の犠牲者意識ナショナリズムと共犯してしまう構造をも問題視。このナショナリズムを捨てることでしか記憶の連帯は成立しないと冷徹に分析。
Tweet media one
@WineWaseda
早稲田大学ナショナリズム・エスニシティ研究所(WINE)
10 months
【開催通知】WINEオンライン合評会「イム・ジヒョン『犠牲者意識ナショナリズム』を考える」 日時: 2023年9月18日(祝)14:00~17:00 評者: 武井彩佳(学習院女子大)、三ツ井崇(東京大)、大久保由理(東京大) 論点提示: 小沢弘明(千葉大) 司会: 中澤達哉(早稲田大) 視聴登録:
Tweet media one
1
128
340
1
103
350
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
3 years
入院できない状態を「自宅療養」と呼ぶようになったり(ほぼ官製語化)、ホームレスへのヘイトや小田急の事件でこれまで隠蔽されていた諸問題が可視化されるたびに、現代の人権とは何か、福祉とは何か、福祉国家��は何かを改めて根底から考え直す必要性を感じてしまう。しかも批判的かつ歴史的に。
1
98
347
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
7 months
従来の帝国論はほぼ近現代の帝国主義論で、前近代を射程に入れる書籍は希少。中でもローマを起点に論じる正統派はリーベン『帝国の興亡』(日本経済新聞社 2002)。帝国と帝国主義の混同や概念の誤用を指摘し、露/墺/英/オスマン/ソヴェト帝国盛衰の共通性と相違を分析。帝国崩壊から現代を見通す名著。
Tweet media one
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
11 months
これまでハプスブルク帝国論の他、ロシア帝国論も読んできたのですが、やはりハプスブルク/オスマンを含めてロシア帝国を論じるリーベンが近世/近代史研究に重要と改めて痛感。D.Lieven, Empire: The Russian empire and its rivals from the sixteenth century to the present, Pimlico, 2003. 必読!
Tweet media one
0
47
110
1
113
343
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
5 months
D.リーベン『帝国の興亡』(日本経済新聞社 2002)。「帝国とは何か?」「なぜローマ崩壊後のヨーロッパで主権国家や国民国家が生まれたのか?」「なぜ中国では帝国が生き長らえたのか?」「帝国のパワーの源泉は何か?」「現代アメリカは帝国か?」 これらの問いに一つ一つ答える帝国論は皆無。金字塔をぜひ!
Tweet media one
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
7 months
従来の帝国論はほぼ近現代の帝国主義論で、前近代を射程に入れる書籍は希少。中でもローマを起点に論じる正統派はリーベン『帝国の興亡』(日本経済新聞社 2002)。帝国と帝国主義の混同や概念の誤用を指摘し、露/墺/英/オスマン/ソヴェト帝国盛衰の共通性と相違を分析。帝国崩壊から現代を見通す名著。
Tweet media one
1
113
343
3
84
347
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
3 months
西洋史学推薦文献: 今や古典と言うべき一冊。現代歴史学の原点の1つで、史学史上の意義は極めて大きいが絶版状態。まさにこの幻の論集が吉岡昭彦/成瀬治編『近代国家形成の諸問題』(木鐸社1979)。表紙も味わい深い。本書所収の名論文があの二宮宏之「フランス絶対王政の統治構造」。二宮読了後に↓を。
Tweet media one
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
3 months
西洋史学推薦文献: F.コザンデ/R.デシモン『フランス絶対主義: 歴史と史学史』(岩波書店2021)。読む前は「また絶対主義か…」と感じますが違います。統治を正当化する言説と統治の実践の双方をバランス良く検討。コラムの他、礫岩国家と絶対主義の相関にも言及される高澤紀恵さんの解題も貴重。ぜひ!
Tweet media one
0
110
376
0
81
343
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 months
西洋史学推薦文献: カントロヴィチ著/小林公訳『皇帝フリードリヒ2世』(中央公論新社2011)再読。帝を扱う壮大なシュタウフェン君主論。同帝の過大評価との批判も念頭に一読を。「ドイツ皇帝」「カエサルとローマ」「ドミヌス・ムンディ」の各章と重厚な訳者解題を、『王の二つの身体』を傍らに、ぜひ。
Tweet media one
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
9 months
西洋史学で卒論を書く人は、できれば、バジョットとともにカントロヴィチの『王の二つの身体: 中世政治神学研究』を読んで下さい。英国がメインなカントロヴィチは(ポズナン出身でありながら)選挙王政には触れません。ただ、同著は中・東欧選挙王政を理解するための窓口を間接的に開いてくれます。
Tweet media one
0
78
243
0
88
340
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
3 years
今回の件は、歴史が好きな高校生、今まさに大学で歴史学を学び、大学院進学も考えている学部生、専門研究に勤しむ大学院生を始めとする若手研究者の皆さんにも、歴史学に対する不信感を抱かせ、また、歴史学者に対する失望も感じさせてしまったのではないかと思います。事件と同様、それが悲しいです。
1
168
325
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
先日、編者の村井誠人先生より、『北欧史』(山川出版社)上下巻を賜りました。デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、アイスランドの現代までを網羅する概説書。素晴らしい。10数名の執筆者をまとめる編者の力量に敬意を払うとともに、中・東欧史も早く書かなければ…と焦るこの頃です。
Tweet media one
3
80
333
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 months
ハプスブルク帝国史、中・東欧史に関心のある方に以下は必携。大津留厚/水野博子/河野淳/岩崎周一編『ハプスブルク史研究入門: 歴史のラビリンスへの招待』(昭和堂2013)。近世前期/近世後期/近代/現代のホットトピックを全17章で詳細に論じています。拙稿は第13章「言語と民族/国民の間」。ぜひ!
Tweet media one
0
84
320
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
3 years
林忠行さんから長年のご研究の集大成『チェコスロヴァキア軍団:ある義勇軍をめぐる世界史』(岩波書店)を拝受。独露停戦からチェコスロヴァキア軍団がソヴィエトと交戦するまでの仔細、同軍救出を名目とする日本のシベリア出兵の経緯を含めて克明に描写。諸帝国の狭間からみた大戦/革命/内戦の世界史!
Tweet media one
2
119
318
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
近藤和彦先生から『歴史とは何か』(岩波書店)のチラシを頂く。これには7月2日付毎日新聞掲載の加藤陽子先生による書評も転載されている。カーと近藤先生が同じ腕組み、同じ装いなのも注目。なにより、裏表紙一面にはカーとの関連に言及するブックガイドまで…。これは史学史論として貴重。
Tweet media one
Tweet media two
Tweet media three
0
81
319
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
1 year
西洋史学卒論推薦文献:中・東欧の歴史家によるヨーロッパ通史やヨーロッパ論はぜひ知っておきたい。今回はポーランドから。ハレツキ『ヨーロッパ史の時間と空間』(慶應義塾大学出版会 2002年)、ポミアン『ヨーロッパとは何か: 分裂と統合の1500年』(平凡社 1993年)←平凡社ライブラリー 2002年あり。
Tweet media one
Tweet media two
0
75
313
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
1 year
西洋史学卒論推薦文献: ナショナリズム研究の古典は、ゲルナー、アンダーソンらの構築主義。西洋史学では更に、構築主義だけでは想定しにくいネイションの「包摂と排除」の実相を広く把握するために、立石博高・篠原琢編『国民国家と市民: 包摂と排除の諸相』(山川出版社2009)を読むのも効果的。
Tweet media one
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
以上は西洋近世・近代史からのナショナリズム論の推薦文献の一部です。これらは、ボブズボーム/アンダーソン/ゲルナーらの古典的構築主義に比べればマイナーですが、とても重要。勿論批判的に検証することが前提です。①②は↓の日本語訳あり。2010年代以降の歴史学のナショナリズム論は次回。
Tweet media one
1
52
180
0
81
311
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
先日、1848年革命論を執筆した際に再認識したのは、前後のフランス革命とロシア革命との関連付けの必要でした。その際、門外漢にも重宝だったのは、やはり↓の山﨑耕一『フランス革命:「共和国」の誕生』(刀水書房)と、池田嘉郎『ロシア革命: 破局の8か月』(岩波新書)。名著です。ぜひご一読を。
Tweet media one
Tweet media two
0
70
315
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
3 months
教科書が話題になってましたので、長谷川修一/小澤実編『歴史学者と読む高校世界史: 教科書記述の舞台裏』(勁草書房2018)もぜひ! 教科書記述と学界の研究成果との乖離を詳述。拙稿は明治/大正/昭和の東欧史記述の特徴を述べ、平成期は山川/三省/帝国/東書/実教/第一を検証。総合と探求編もいつか...
Tweet media one
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
3 years
拙稿紹介⑧:長谷川修一・小澤実編『歴史学者と読む高校世界史:教科書記述の舞台裏』(勁草書房 2018年)。拙稿は中・東欧を概念史的に整理の上、明治初期から戦前までの教科書が西欧を「模範」、中・東欧を「反面教師」として認識し、欧州の国民国家群を序列化・位階秩序の下に理解していた事実を指摘
Tweet media one
1
34
142
0
95
309
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
3 years
合同部会参加の学生さん向け必読書。近世~近代国制の構造及び国制思想を含む転換を理解しうる良書は、二宮宏之論文「フランス絶対王政の統治構造」も収められた古典的名著『近代国家形成の諸問題』(木鐸社、1979年)と、成瀬治『近代市民社会の成立』(東京大学出版会、1984年)です。古いが古くない。
Tweet media one
1
80
303
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
3 years
大きな取組を始めるべき時です。歴史学系諸学会が加入する日本歴史学協会に一歩踏み込んだガイドラインの策定を求めます。一方、各学会は緊急決議をし実効性のある独自規程を若手と共に作成する時だと思います。日歴協が昨年定めた防止「宣言」だけではもはや不十分です。
4
191
299
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
謹賀新年!年頭にあたり西洋史学向け必読文献として、良知力さんの名著を紹介します(ほぼ毎年)。『向う岸からの世界史: 1848年革命史論』(未来社 1978年)、『青きドナウの乱痴気: ウィーン 1848年』(平凡社 1985年)。戦後歴史学から現代歴史学への転換を跡付けた社会史研究の名著の一つ。ご一読を!
Tweet media one
Tweet media two
1
83
299
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
ロシア帝国史・青島陽子さんの論文「ウクライナ戦争の歴史的位相」は、今次の戦争を、ソ連崩壊に端を発する長く引き延ばされた解体過程の一環として把握。冷戦後の世界では、ロシア連邦がいかなる国家なのか、そもそも位置付けが不明確だったとの指摘から論述を展開。重要。
0
132
294
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
7 months
拙稿「複合君主号「皇帝にして国王」と主権の分有: ハプスブルク・ハンガリーの選挙王政と世襲王政」が編まれた佐川英治編『君主号と歴史世界』(山川出版社), 近々刊行! 2022年史学会大会シンポ報告集となる最新の史学会シンポジウム叢書。日東西の君主号の重層性を検証する11の最先端論文を所収。ぜひ
Tweet media one
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
1 year
昨日の史学会シンポ、対面にも関わらず220名もの方に参加頂き、また多くの質問をお寄せ下さり、ありがとうございました。特に1804-06年の神聖ローマ選挙皇帝・オーストリア世襲皇帝・十二使徒王の複合君主号ほか、選挙王政にも高い関心をもって頂き嬉しく思いました。今回のシンポ、山川から出版決定。
Tweet media one
Tweet media two
1
32
87
1
118
291
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
3 months
西洋史学推薦文献:ヴィローリ『パトリオティズムとナショナリズム』(日本経済評論2007). パトリアの原義「父祖の地」から「ネイションの祖国」への意味変化も、パトリオティズムとナショナリズムの近接も近代。公共的自由や共和政/信仰への惜しみない愛がパトリオティズムだった前近代をまず出発点に!
Tweet media one
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
4 months
西洋史学推薦文献: 西洋近代でナショナリズムは重要概念。故に同研究は歴史学/社会学/人類学等が集い学際��に。ゲルナーの名著『民族とナショナリズム』が歴史の初学者に難解なのは、本著が歴史学の分析法でない他、本分野の上記特性にも起因か…。そうした中で歴史学向けの推しがグリーンフェルド
Tweet media one
1
102
367
0
78
289
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
訳者の近藤和彦先生より、E・H・カー『歴史とは何か(新版)』(岩波書店)を賜る。清水幾多郎訳の不足部分の補正に留まらない新訳。巻末の自叙伝、補註、略年譜には圧倒される。注目は第6講のほか訳者解題。例のポパーやバーリンだけでなく、アクトンを本書解読の鍵とすることで19世紀末以降欧州史の文脈
Tweet media one
4
82
286
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
2 years
【開催通知】合評会①「西洋政治思想史学と西洋史学の対話:『王のいる共和政』をめぐって」 日時: 2022年10月22日㈯14:00-17:00 書評: 安武真隆, 古田拓也, 網谷壮介 リプライ: 中澤達哉ほか執筆者全員 司会: 石川敬史 開催方法: Zoom 視聴登録: HP:
Tweet media one
2
127
282
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
4 months
西洋史学推薦文献: ダンテといえば『神曲』。でも『祖国のために死ぬこと』の「ダンテの二つの太陽」を読了後、同『帝政論』(中公文庫2018)に挑戦を! 教皇権/皇帝権の併存の正統性を主張しつつ後者の最良を元首政期と認識。後の中東欧人文主義期にローマ共和政派と双璧をなす元首政派の語り方の原型に!
Tweet media one
@NakazawaTatsuya
Tatsuya NAKAZAWA
4 months
今年最初の西洋史学推薦文献: カッシーラー『国家の神話』(講談社2018)。カントロヴィチ『王の二つの身体: 中世政治神学研究』『祖国のために死ぬこと』を読破後にぜひ。両者はナチを逃れて米国に渡り、当地で国家の本質を考え続けたという共通点。批判的読書にも↓の通史的叙述は歴史学徒には嬉しい!
Tweet media one
1
133
496
1
70
278